46.芸術家のなんちゃらリンが分泌される瞬間 それは、何にも代えがたい最高の瞬間。

1996年イタリア一人旅

1996.12.23(月)

7:45に目が覚める。昨夜のNさんとの話が頭から離れず寝れなかった。
面白い話ばかり。

僕が、そろそろローマに帰ってくるかもしれない、パパジョルマーノホテルへ泊りにくるかもしれないって
Nさんは聞いてたらしい。
うれしい。
最初のローマで会った高校生がいろいろと僕のことを話してくれていたみたい。

あのさわやかな高校生が。
僕も、彼の話を行く先々でしていたから、同じように、お互いに
聞いてるよ、君のことって話になっているかもしれない。

バックパッカーはこうやって昔から旅を楽しんでたんだろうな。

さて今日はどうしよう。
サンピエトロへ行き、帰りは、そろそろ自分へのお土産を買おうかな。

そういえば朗報!
26日最終日は、Nさんも日本に帰るということで空港まで、一緒に、帰れそう。
よかった、このまま4泊パパジョルマーノに泊まろう。

最高!PAPA!
となりのアメリカ人2人が朝シャンに行った。
廊下ですごく盛り上がっている!お茶目な二人。
俺もシャワー浴びたいから早く変わってくれー
 (8:15 部屋にて)
 

今日はサンピエトロ行をやめて
Nさんとローマを楽しもう!
Nさんのローマ旅に同行させてもらった。
始めて、まともなレストランに入った。
Nさんお任せで、初めてのコース料理。

サラミの盛り合わせ
ラザーニャ
とんかつ
ワイン
一人当たり、3万リラ(およそ2800円)。
豪華な昼食。

このイタリア旅行で、本当に思い描いていたランチ。旅。

ご馳走になった、あざーす。
大人のローマの楽しみ方を教わった時間。

事を始める時、動機が不純であればあるほど
本来は純なもの。

創作を生業をすることの大変さや
好きを追求した人通しがあつまるアーティスト同士の話。

聞いているだけで、早く日本に帰って勉強したいと思った。

午後、パンテオンへ行く。

前回一度行ったことがある教会。
中へ入るのは初めてだった。

中はドーム状で、天井がぽっかり空いている。
天井から空が見える教会。

雨の日にここへ来ると一粒一粒の雨が光り、それは綺麗だという。

でもお昼からワインをたくさん飲んだからふらふら。

イタリア最高!(16:04 HOTEL)

パンテオン教会の中
パンテオンの天井

酔ったまま、テルミニ駅のスーパーへ。
ジュースを買って、サンタマリア教会へ。
絵をかきにきた。

でも手が震えて書けない。

酔いさましに、ジェラードやコーラを飲むがきかない。
本屋でダラーっと。
ベンチでダラーっと。

ローマに集まってくるオシャレな人、綺麗な人、格好良い人
あれって思う人、ベンチでじっと色んな人を眺めながら
時間を過ごす。

(18:07 共和国広場近くベンチにて)

19時ころHOTELへ戻る。
お昼のお酒がやっと抜けてきた。
ワインをデキャンタで飲むって、ちょっと自分には多いんだろうなって反省。

やっぱり都会に来ると街中が忙しい。
自分もつられて忙しく、日記を書く時間がない。
良いことだと思うんだけど、、、

今日でローマは10日もいるはずなのに
まだまだ新しい発見があった。
まだまだこの町には魅力が詰まっているようだ。
食事、教会、町散歩。どれも楽しい。いつも新鮮。

また、Nさんもすごい!
彼の人脈ネットワークの広さ(というか、すごい人とつながっている)
話を聞いていると、そういう知り合いをたくさん持つって大事なこと
役に立つんだろうなと思えてくる。

なんでそんな人と友達になれるの?の連続。

僕はこの旅を通して、いろんな人と出会えた。
何度も描くけど、この度で知り合った人はすごい人ばかりだった。

特にローマにとどまる人は、アートに関心が強い人が多いなって思った。
そのなかでもPAPAGERMANOに来る人は
PAPAが好きな人の中には悪い人はいない!断言します。

社会人になっても、休みをとって
またイタリアへ期待。ローマへ期待。
今回行けてない郊外を回りたい。ほかの国も良いけど
同じ国に何度もって贅沢だよなーって思った
(19:42 HOTEL)

シャワーを浴びて
まだ一人なので鏡に自分を映す。ひげボーボーの自分。
左右非対称のひげ。
に合わんなー。
伸ばしたらかっこよくなるかもって期待したけど

ダメみたい

かえって髭剃りたい!
ただ、ひげって触るのは気持ち良いよなー。って
じょりじょり触る。

今後、こんなにもひげを伸ばすことなんてないだろうなー。

夜Nさんと、街へでた。
ワインを飲みに。
1軒目 ワイン、ビール、スパーリングワイン、たまご 13000リラ
2軒目 Pizzeriaでスパゲティ・サラダ・案チーノ、コール、ビール 15000リラ
めちゃめちゃ安い。地元の人間で賑わうお店だった。
それからHOTELへ

えー!ルームメイトはカップルでびっくりする。
そこからまたNさんと写真の話で盛り上がる。
僕の撮った写真をみてもらたり、、、
写真か紹介するから東京おいでよーとか、
浮かれてしまうような話ばかり。
道はたくさんある。その中で自分の生きたい道を勝ち取るのが
そうなるように努力することが、大切。
芸術家はみんなビンボー。それでも展示会を開くと
200人以上足を運んでくれる。
それだけで、僕のなんちゃらリンは、いっきに分泌され
次も頑張ろうって気持ちになる。

歌手とかはもっと気持ち良いんだろうなーって彼は言う。

この人に認めてもらう写真を撮りたいって思った

今日だけで今回の旅行の
凝縮メインとなるような経験をした気分。
昼から飲んで、お店の楽しみ方も教えてもらった。
(23:27 HOTEL)

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