C02.ワクワク サンポ SHOW(沈黙の散歩)

本日も足を運んでくださり本当にありがとうございます。

今回紹介するのは、沈黙の散歩。そしてサンポのお供はこちら「幻の光」です。

この映画を観て、ボロ自転車を、恋人と一緒にペンキで塗って色を変えたことがある方もいるんじゃないでしょうか。私もその一人です。

さあ「沈黙の散歩」。今回も私と一緒にサンポについて一緒にお話ししましょう。

いきなりですが、これまでよかった映画って何ですか?これって思いだしてくれた貴方へ。どうしてその映画が貴方にとって特別なんですか?素敵な方と一緒に見れたから?人生の大事な時期に出会った映画だから?

「幻の光」は、初めて映画の観方を教えてくれた映画でした。パイプ椅子を並べただけの単館映画館でした。あらすじから想像できると思いますが、主人公のゆみ子は、人生のどうしようもないさだめ、やりきれない思いを胸に、海岸を歩くシーンがあります。

スクリーンいっぱいの右端から左端まで、ワンカットで ゆっくりとゆみ子が歩いている。ナレーションもなく静かな時間が、ゆっくりと流れます。それは文字通り沈黙の時間です。

私はスクリーンを通じて、主人公ゆみ子の思いとたまたま私の時の立場、生き方がシンクロしたのか、それまでの人生を一気に振り返るような、辛かったこと、悔いを残した場面、そこから立ち直ったこと、それを支えてくれた方々に感謝の思いをまだ伝えていなったということ。そして単純に

ちゃんと生きよう   そう思えた瞬間が、そのシーンにあったんです。

演者さんの力?監督の思い?映画館の力?単に私が悩んでただけ?タイミング?

それまで痛快!爽快!爆笑!なんていう忙しく時間が過ぎていく映画を観ることが多かったですが

映画ってそういうもんだけじゃないんだと教えてくれた映画です。

さあ、「幻の光」を片手にサンポに出ましょう。

そして、このゆみ子の沈黙のシーンは、早送りせず、ペースを落として、静かに自分自身を振り返る時間にしてください。

少し顔を上げて一瞬でも良いので目を閉じて

あなた自身の思いつく大事な場面まで、ぐるっと思いを馳せてみる。あなた自身の新しい発見があるかも。

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