言い切っていい。
僕はこれから2日間、人生でこれほどにもビビッときたことはない。
残念ながらこのビビッときた数日間を、正しく伝えることができるほどの
文章力を持ち合わせていない。
逆に聞きます。
皆さんは、これまでビビッと来た出会い、瞬間ってありますか?
おそらくたくさんあるでしょう。
でもとっさに聞かれた今、すぐにあれだ!
あなたの人生のビビッと瞬間!を答えることができますか?
僕は、いつでも答えることができる。
大人になってこれまで出会ったたくさんのあらゆる本よりも
このたった一人との出会いが
何よりも僕の生き方バイブルとなった。
本からでも、なにからでもいい。言葉でもいい、ビビットくれば。
僕のビビットは、そうこの人との出会いでした。
ただ20年以上経った今だからわかる。
いくらビビット来た体験をたくさんしても。
その思いを自分の中でしっかり
正しく育てることができなければ
それは、映画を見たり、漫画を見たり、
その都度心を震わせる瞬間を味わったのと
同じになってしまう。
悪いことじゃない。それ一つ一つは大事なこと。
でも、ビビッと来ただけじゃ、何も変わらない。
いろいろ書いたけど最後に一つだけ。
今のあなた、僕は、過去の自分がみたら、
楽しそうだなって毎日を過ごせていますか?
大げさだけど、書かせてください。
今なら変えられる。変えられるのは君自身しかいない。
未来を変えることができるのは今の君だけ、僕だけなのだから。
(2021年、東京リベンジャーズ 読後、
一緒にワクワクできた息子に捧ぐ)
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1996.12.22(日)その③
海外の4人部屋、ドミトリーで
夜一人というは、結構むなしいもので、
日記を書くのも進まなくなり、寝てしまおうと思う。
出来ることなら、一人で寝ているところを、これから帰ってくる
他の宿泊者に見られてくないなーって、思ってしまう。
と思いながら寝てしまっていた。
・・・・・
なにやら物音がする。
目を開けると、ぞろぞろルームメイトが帰ってきているところだった。
USAの人2人、そしてNさん。
起きた僕に、Nさんは、ビールを渡してくれる。
としは、僕より20くらい上だろうか。
北海道出身の彫刻家。関西で個展も開催しているなんて言う話を
気さくに話してくれる。Nさん。
ダンディー決め決めでもない、等身大の自分を格好良くふるまっているお兄さん。
おじさん?
僕が帰ってくる前の人はどんな人だったとか、
今一緒にいるUSAの2人もよいやつだとか。
PAPASは、そいういった良い人が止まりに来るところだなって思うって。
創作で、生計を立てているひと。創作彫刻家。
決して格好つけでないNさん。
僕は彼の話にどんどん引き込まれていく。
まとまったお金ができたら、海外へ気まま一人旅をしている。
だから、話の引き出しが豊富で、何よりも
カメラを持ってローマへ飛び出した僕にとって
目の前に、芸術家がいる。っていう、興奮してしまう状態だったのだ。
Nさんは、人生やりたいことがあるのなら、
とことん向き合うべきだ、
その世界にどっぷり自分をしみこませるのが大事だよって
いってくれる。
その落ち着いたまっすくな言葉の一つ一つが
寝起きで、少しお酒の入った僕の体に、いちいち突き刺さる。
なーんとなくサラリーマン人生を思い描いていた自分。
趣味で写真とかかじったり、、、、、。
好きなことのために、お金を稼げばよいじゃん派の僕は、
そのNさんの言葉が、いちいち 強めに痛く心に刺さる。
そんな僕の身体を突き刺してくる言葉なんて
好きな小説家さん紙から届く話じゃなくて。
生の声で、直接目の前で言われちゃう。
僕はもう、テンション上がりまくりだった。
これだよ、一人旅の醍醐味ってこういうこと次なんじゃないですか。
残りローマ3日となった、最終コーナーで
ビビッとくる出会いを遭遇。
(深夜:2:35 HOTELにて)
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