○1996.12.13(金)シラクーサ
朝8:30。とても気持ちの良い朝だった。
昨日は一日中移動で身体がつらいので、栄養のあるものを食べようと市場へ出かけた。
最近、というより昨夜も夢を見た。イタリアでの生活に慣れてきたせいか、舞台がイタリアの夢を見ることが多い(イタリアが舞台の夢ってかっこよくないですか!)。シラクーサでとびっきり美味しい日本料理屋に行く、という内容だった……。でも、やっぱり夢って思い出そうとすると、細かい話は思い出せない。
でも、イタリアに来て2週間弱。シチリア島に来て、久々にお米を食べた。ずっと小麦粉ばかり食べていたから、昨日パレルモで買ったお米のコロッケ(?)が、僕の身体は相当嬉しかったんだと思う。心や頭だけじゃなく、身体が日本食を思い出したんだと思う。
栄養のあるもの!
スーパーで色々買うつもりだったけど、まあ無ければバールでピザパンとカプチーノでも買えばいいかな、と思って旧市街へ歩く。
すぐに市場が見えてきた。チーズ、魚、シャコ、果物――ここも賑やかな市場だ。
トマト 1kg 1,000リラ
ニンジン 1パック 1,000リラ
パン、コーラ、ラテ 3,500リラ
チーズ 2,000リラ
バナナ 2,000リラ
合計 9,500リラくらい購入。
買いすぎたかな。
今日の昼、夕方、明日の朝の分までありそう。
トマト1kgはさすがに多かった。
スーパーで買ったパンは、ふわふわのレーズンパン!と思って食べたら、唐辛子入りのレーズンパンだった。
いやあ、こんなパン、知らなかった。こんなのあるなんて。
これはもう、口に合わなかった。美味しそうだったのに、残念。まずい。辛い。それに加えてシナモンの香り!これが余計に腹が立つ。
(午前10時、公園にて)
―― 旅する読書人より 2026.7.25
「ふわふわのレーズンパン!」と思って食べたら、唐辛子入りだった。
この驚きと絶望(そして怒り)は、旅の経験がある人なら誰しも共感できるだろう。美味しそうな見た目に騙され、一口かじった瞬間に襲われる、あの「なんで?」という気持ち。
それでも、彼はちゃんと日記に書き留めている。笑い話として、いつか誰かに話すための備忘録として。食べ物の失敗は、後になればなるほど、良い思い出になるものだ。


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