25.教科書通りの”What time is it now”な場面に出合った話。

○1994.12.14 シラクーサ その②

ジェラート屋の兄ちゃんは化粧しているし、バスも平気で一方通行を逆走する。すごい街だ。シラクーサ、イン・シチリア島。

昼過ぎなのでどこも閉まっていた。公園に座って2時頃まで過ごそうとしていたら、黒人女性とイタリア人男性のカップルが犬を連れてきた。スーパーボールを持って遊んでいる。変わった組み合わせだなあと思っていたら、話しかけてきた。

「・・・***・・・・・?」

ん?

「What TIME IS IT NOW?」

あまりにも想像通りの英語で、二度聞きしてしまった。僕は時計を見て……「UNO…」

「English!」

「Yeah, ONE THIRTY」

「Thank you」と、彼女が寄ってきた。すごくフレンドリーに話しかけてくれる。

「どこから来たの?」とか「友達と来たの?」とか。

「一人だよ」と答えると、とても驚いていた。夜行列車でのジョバンニも、そうだった。驚いていた。

旅行はみんなでするものだと、こちらの人は思い込んでいるのだろう。一人で何が楽しいの?という感じなのかな。

女性はロサンゼルス出身で、イタリア語は僕と同じくらい。数字と挨拶くらいだとか。彼の方は英語を少し話せる程度。彼らのコミュニケーションは、いったい何語でやっているんだろう?

写真を撮らせてもらった。もう、ラブラブだ。

「シラクーサでギリシャ劇場やドゥオーモ、ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世通りを見てきた」と言うと、「ここかしかしらない」という。もったいない。シラクーサは魅力あるところがたくさんあるのに。

でも、そんなことは彼女の勝手だ。ありがとう、写真を撮らせてくれて。そして、お幸せに!

(午後1時43分、庭、公園にて)

宿に戻り、バックを持って駅に行く。途中、ファンタオレンジを1500リラで購入。

これからミラノへ行こう!

シラクーサは、とても私自身に合った街だった。

(シエスタ……と急に頭に浮かぶ。シエスタってなんだっけ?→昼休憩、だった。)

地元の人に言わせれば、なんでこんなところに一人で……こんな感じに映っているんだろう。日本でも、地元に一人のバックパッカーが歩いていたら……確かに、気になるよな。

僕にとって、素晴らしく良いシチリアの旅があった。

これから本土へ!北イタリアをめざす!けいじ、22歳!

(午後2時30分、駅にて)

■この度の始まりはこちらから

00.viva! Italy! リーラ!
1995年5月25日。野茂英雄が日本人メジャーデビューを果たした、歴史的な日だった。その1年後、僕は初の海外旅行デビューという、個人的な快挙を果たす。無計画で失敗の連続。初めてだらけの海外一人旅。時代はEU統合前。もちろんユーロなんて存在し

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