28.ゴージャスで、ワンダフルで、グッドなシチリア島

1996年イタリア一人旅

○1994.12.14 その④

9:30 にやっと電車が来た。
最初に来た電車はいっぱいで、すぐ次に来た電車に乗る。
少しすいていたから。
黒人の女性が親切に、私の行き先を周りの人に聞いてくれる。

しかし、、、、しぐさが少し変。
華に何かを突込み、すってる、すってる、すってる。
恐ろしい光景。やばいドラックですか?
思わず聞きそうになる。イタリア語が出来なくて
ほんとによかったと思った瞬間である。

そしたら、この電車もダメだってわかった。目的地まで行けない。

慌てて、ほかの車両へ移動が必要。

けど、廊下に出たらまた、激混み。
みんな席に座れよー。

ほかの車両を探すのもあきらめた。

荷物を持って、車両移動は、こんな人にあふれた廊下ではもう大変。。

しばらく別の電車を待とうと思い待合室へ移動。

もう今夜は待合室で、夜を過ごそうかなー。

でも、同じようなあきらめた人が3人いた。

少し怖いが殺されることはないでしょう。

10分くらいたっただろうか。変な2人組が入ってきて
もともといた3人に話しかけている。

そして話しながら、僕のことをにらみつけてくる。

ここで寝てもよいかなーっ思いを巡らせてもなお、やっぱり怖い。

チキンな僕は、荷物を持ってホームへ出る。

パレルモ行きが⑦ホームを確認して、⑦ホームへ行く。
そしたら、偶然にもMilano行22:30発があるじゃないですか。

しかも、席が空いている!よかった、これで、ローマで途中下車せずに
そして、野宿せずにすむ。よかった!

列車も予定通り発車。最後の怒涛の乗り込みもなくまず一安心。

が、またすぐに止まってしまってしまった。横の列車も止まっている。
さっきの激混み列車。

けど、何とか再発車。今度こそ安心して、大好きなベットにになる個室で寝れそう!

今回の旅行で詰めてきたシュラフにくるまって寝れそう。

そこで皆さん聞いてください。

この列車、この後どうしたと思いますか。そのまますぐに、イタリア本土へ向けて
海を渡るんです。

長ーいトンネルをくぐるの? そのままぷかぷか海を泳いでいくの?

数日前の本土から、シチリア島へ上陸したときは、寝ていて分からかなったが
その謎が今日やっと解けました。

僕が乗った電車は、22:50 真夜中の中、乗客を乗せたまま船場へ向かっていく。
徐行しながら、後ろハッチが開いたフェリーにまっすく吸い込まれていった。

想像つかない出来事。場面に遭遇。そんな感動があった。
(書いていて、これは文では伝えることが難しいなって思った)

どうやら、自由に席を離れて甲板へ上れるらしい。

もう荷物大丈夫かなってのは、そんなことより、フェリーに乗っている今を
興奮してしまっている。

車窓から見えるフェリー内部。
”SELEFSERVICE AND BAR”が上にあるよって書いてある。

シシリア島のみんなは、島を出るときは
いつもこんなにエキサイティングなことを
やっているんだろうか。

もしくは

タバコを吸いたければ、火をつけるように、
昔からのいつもの日常の一つなんだろうか。

ただ、旅人には感動の瞬間間違いなし。

だって、イタリアブーツ本土から、シチリア島へどうやって渡るか知ってました?

(博識な方、イタリア好きな人は知ってたと思うけど。)

で、僕の話に戻します。

ただただ、びっくりしている僕は、
さっそく独り占めの個室の豪華列車で快適な中
さらに、僕の好奇心をくすぐるべく、部屋を、電車を降りて
フェリー甲板へ上る。

いくつもの扉をあけて、いくつもの階段をあがる。
そしてまた扉を開ける。

次第に足取りも軽く、速くなっている。

そして、抜けた!

イタリアってところはすごいですね。

甲板は、Barに入らなくても、外にはベンチがあり、ゆっくり外を眺めることができる。 電車に乗りながら、フェリーを楽しみながら、そんでもって、夜景も堪能できる。

向かいの島の家々の明かりが、きれいにシチリア島をライトアップしてくれている。

ただそれだけで、イタリアがすごい国のように見える。栄華の極み!

庶民の僕にはこれで充分!おなかいっぱいだと思った。

何度も言わせてください。

メッシーナから、本土、とてもキラキラ輝いている。僕の一人旅折り返しを
祝ってくれているよう。

ゴージャスで、ワンダフルで、グッドです。

次にイタリアへ来るなら

パレルモから入国し、ローマ、フィレンツェ、ヴェニス、ミラノっていうコースも
ありだなって思った。

もちろん、この列車・フェリーが、メインの旅行。
フェリー時間は、もちろん夜行ですよ。絶対。

ありがとう。イタリア、シチリア島!
  (pm11:15 フェリー甲板にて)

と、ここはリッチになっても良い時だと思い
フェリー甲板のBARでカプチーノのケーキをオーダー(L13100)。
潮風にあたりながら、夜景を楽しむ。
お金がなく困っていた僕も、この時ばかりは リッチな気分。幸せな時間。

そろそろ、個室のベットに戻ってねようかな(pm11:35 甲板にて)

ガタガタっという音で起きる。
対岸へ着いたようだ。しばらく 対岸の街VILLAでずっと待機。
ありがとうシチリア島。僕はもう少し寝ます。
  (am2:04)

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