夢の話。
イタリアからシチリア島へフェリー移動の旅。電車のまま、フェリーへ入っていく。フェリーの中では、1車両ずつ切り離され、観覧車のようにぐるぐる回り、1車両ずつ海へチャポン、チャポンと海へ浸かっていく。私は冷静に、窓を閉めておいてよかった!と思う。車掌が切符チェックの時に、ちゃんと部屋ごとの窓閉めもチェックしてくれているんだろうな。
この夢は突然場面が、パレルモに変わった。なんだか怪しい組織に僕らは属していた。そう、なぜか友人も一緒だった。怪しい組織は、マフィアだと思う。ボスに僕らは頼まれごとをされる。頼み事というか、脅されている。あの希少なサラミを取り返してきてほしい。中国マフィアに奪われてしまった。200万円のサラミが、今は時価1億円にもなっている。どんなことをしてもよいから取り返してこい!という指令。手にはチーズを渡されている。ん?チーズを使って、マフィアからサラミ奪還?
……??が頭を覆ったところで目が覚める。
ローマを出た飛行機は、いつの間にかソウルへ到着間近。本当にこれで終わるんだな、窓から外を眺める。ローマを出るときには「もう少し残りたいな」と思っていた気持ちが、「早く日本に帰りたい!」に変わっている。
サヨナラ、ローマ、僕の一人旅。

―― 旅する読書人より 2026.7.25
シチリアへのフェリー移動の夢。マフィアに頼まれたサラミ奪還の夢――彼は帰路の飛行機の中で、旅の始まりを再び夢見ている。
終わりが近づくとき、人はなぜか始まりを思い出す。ローマを出た時には「早く帰りたい」と思っていたのに、今は「もう少し残りたい」と思っている。その気持ちの反転が、旅の終わりをより一層、名残惜しくする。
「サヨナラ、ローマ、僕の一人旅」――その一言が、すべてを物語っている。
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